本稿は以下の派生記事です
我が家では塾に行かずに中学受験の合格を頂きました(四谷80偏差値で50後半、現役東大進学実績20名弱)
本記事では塾との比較をしてみます
とは言っても、私自身中学受験を経験しておらず息子は塾に通わずに中学受験勉強をし、近所にも中学受験をしたお子さんがいなく進学塾に通っている家庭がいないため塾に関する生きた情報はあまり持っていません。職場の先輩や本、ネットで得た塾の情報との比較になります
思いついた項目等を随時追加/更新していきます。
通信講座(※1) | 塾(※2) | |
授業料、講座費 (4~6年生合計) |
約24万円 | 約240万円(大手塾で春夏冬季講習や特訓を含む) |
交通費 | 無し | 各家庭と塾の所在地による |
災害の影響 | 感染症や非常事態宣言等の影響は無し | 感染症や非常事態宣言等は何らかの影響がありそう |
カリキュラム |
4年生4月開始 6年生の中頃に修了 |
3年生2月開始 5年生1月修了 |
学習日/通塾日 | 毎月届く教材に対して自分でスケジュールを決めて取り組む | 決められた曜日に通塾 |
宿題 | 無し | 有り。大量に出る場合もあるそう |
予習/復習 | 無し 日々の勉強が予習/授業/復習を兼ねている |
? |
4年生の勉強時間(小学校の宿題を除く) | 月:1時間 火:0(習い事) 水:1時間 木:1時間 金:1時間 土:3時間 日:3時間 |
月:3時間(塾)+? 火:? 水:3時間(塾)+? 木:? 金:3時間(塾)+? 土:? 日:? |
5年生の勉強時間(小学校の宿題を除く) | 月:1.5時間 火:0(習い事) 水:1.5時間 木:1.5時間 金:1.5時間 土:4時間 日:4時間 |
月:? 火:4時間(塾)+? 水:? 木:4時間(塾)+? 金:? 土:4時間30分(塾)+? 日:? |
6年生の勉強時間(小学校の宿題を除く) (4~7月) |
月:2時間 火:0(習い事) 水:2時間 木:2時間 金:2時間 土:5時間 日:5時間 |
月:? 火:4時間(塾)+? 水:? 木:4時間(塾)+? 金:? 土:4時間30分(塾)+? 日:4時間30分(塾)+? |
6年生の勉強時間(小学校の宿題を除く) (9、10、11月) |
月:2時間 火:2時間 水:2時間 木:2時間 金:2時間 土:7時間 日:7時間 |
同上? |
6年生の勉強時間(小学校の宿題を除く) (12月、1月) |
月:2時間 火:2時間 水:2時間 木:2時間 金:2時間 土:9時間 日:9時間 |
同上? |
各種情報量 | 少ない 保護者通信等に限られる |
豊富(おそらく) 過去問、併願戦略、志望校の傾向等の情報に困る事は無いのでは? |
ライバルとの切磋琢磨 | 少ない 他人との競争を意識するのは模試くらい |
豊富 クラス分け、週テスト等で日々学友と比較できる環境が整っている |
塾への送り迎え | 無し | 家庭による |
塾弁 | 無し | 家庭による |
就寝時間 | 試験期間中も含め9時には寝てました | 9時過ぎまで塾がある場合もあるようです。その場合就寝時間は何時になるの??? |
子供の習熟度のチェック | 毎週末に確認 | ? |
親の関わり | 勉強、スケジュールなど基本的に全て親が関与。 |
塾にすべておかませしている? (そんなことはないか???) |
(※1)長男の例です
(※2)塾によって異なります、あくまで参考です
・授業料、講座費
授業料/講座費は比較するまでもなく通信講座の方が安くすみます。塾は大手塾だったとしてもまちまちなので比較サイト等を参考にすると良いでしょう
・災害の影響
通信講座では感染症や非常事態宣言等の影響は全くありませんでした
・カリキュラム
我が家が取り組んでいた通信講座は4年生の4月はじまりです。修了するのは5年の1月(社会は5年の3月)です。ただ、実際には、5年の1月まででは終了していない単元もいくつかありました。大手塾の多くは3年生の2月はじまりで5年の1月修了が多いようです
カリキュラムが一通り完了するのは、塾に比べ通信講座の方が遅いと考えるのが良いでしょう。塾とのカリキュラム進度の差と熟練度の差は模試の結果に確実に影響していたように思います。公開模試では思うような結果がでませんでした。詳細は別の記事で紹介します
・学習日/通塾日
通信講座は毎月届く教材をその月にこなす事が基本です。算数の一行問題は毎日こなす必要がありますが、それ以上はどのようにスケジュールするかは自由です。一方、通塾の場合、決まった日に通塾する必要があります。例えば4、5年は週に3日、6年生は週に4日と言ったところでしょうか
通信講座はインフルエンザとかで3日ダウンしたとしても挽回は容易にできます。通塾の場合はインフルエンザで1週間休んだ場合の穴埋めはどうなのでしょうか。ビデオ授業等の補講等があるのでしょうか?
・予習/復習
科目にもよりますが、例えば算数の場合、通信講座は基本的に予習/授業/復習は日々の取り組みで普通にこなす形式になります。
1.まず問題を説明は読まずに解いてみる(予習に該当します)
2.次に説明にそって解いてみる(授業に該当します)
手順1で解けなかった問題は説明を見て理解します。手順1で解けたとしても説明に記載されている解法と自分の解法を自ら比較してみます
3.手順1で解けなかった問題は、その場で説明をかくして解きなおし(復習に該当)
手順1~3で予習/授業/復習が一連のルーチンで完成します。そして、手順1で解けなかった問題はチェックしておき、次の日、またその次の日も解けるようになるまで続けます。1週間の範囲はこれでほぼ完ぺきになります。しばらくすると何割かは忘れますが
塾については、予習と授業と復習は別のアクションとしてこなす事になるのでタイムラグも生じ手戻り等の無駄も生じるのではないかと思われます
・宿題
通信講座では基本的に宿題はありません。通塾の場合では宿題は当たり前のように出ます。中には大量の宿題が出る場合もあるのではないでしょうか
当然、宿題を大量にこなす方が、問題に対する熟練度が増します。熟練度とは基本問題に対する反射速度、応用問題に対する適応力です
模試等で偏差値を上げるためには当然熟練度を高める必要があります。私の印象ですが、6年生の11月くらいまでは以下と思います。
・通信講座の場合
問題を見て、解き方を考えて解答を導く。模試の時間内では処理量が追いつかない。初めて見るような問題は解法にたどり着けない場合も多い。よって偏差値は低くなりがち
・通塾の場合
問題を見てすぐに解き始める事ができる。考えて解く問題も応用力が養われているので対応できる。と想像してます
通信講座では通塾生に熟練度で勝つのは正直厳しいと思います。ただ、のであせらないようにしましょう
勉強の仕方で試験当日までに追いつく事は難しくない
・勉強時間
最難関校(例えば東京では御三家)を除けば、6年生の入学試験当日(1月、2月)までに合格点を勝ち取る力を身につける事にはそれほど多くの勉強時間は必要ありません。詳細は別の記事で紹介します
うちの長男の場合、5年生のおわりまで理科、社会は子供に完全に任せほぼ関与しないようにしていました。気付くと5年生の1月の四谷の公開合判模試で理科の偏差値が29.X(66XX位/6686人中)、社会の偏差値が31.X(63YY位/6590人中)のメタメタな状態になっていました。それを挽回するために6年生になった頃に少しテコ入れをしました。最終的には、社会、理科は得意科目になりました。入試で国語、算数で失敗しても社会と理科で挽回ができるレベルにまでなりました。挽回するために6年生の勉強時間が少し増えましたがそれがなかったら6年生の勉強時間はもっと削れたと思います。逆に言えば、4年生、5年生でもう少し社会、理科の面倒を見るべきでした。詳細は別の記事で紹介します
・各種情報量
通信講座は通塾と比較して情報量は極端に少ないと思います。通信講座では3か月に1回送られてくる保護者通信くらいが費用に含まれる情報源になります。塾、特に大手塾では情報が不足しているという事はまずないでしょう
ただ、実際に情報不足で困った事があったかと言われると皆無でした。“インターネット出願“の知識が無く少し心配でしたが、出願時期に志望校のホームページに従って操作すれば特に困る事は無く、他にも「いったいどうすれば良いの?」と困るようような事はありませんでした
・ライバルとの切磋琢磨
通信講座はほぼ皆無です。ライバルとの切磋琢磨をモチベーションに変えるタイプの子どもには通信講座は向かないかもしれません
・塾への送り迎え
塾のお迎え等をする家庭もあるようです。私の職場の先輩は4年生と6年生の兄妹が重なったた時に両方ともお迎えに行っていたのでそれなりに大変だったと言ってました(苦にはならなかったそうです)。通信講座では必要ありません
・塾弁
塾や家庭によっては塾弁を用意するケースもあるようです。通信講座では必要ありません
・就寝時間
私の息子の場合、基本的に受験学習は夕飯前に済ませてました。たまに、学校の宿題等で間に合わないものを夕飯・お風呂の後の寝るまでの時間にやっていました。6年の試験当日まで夜の9時に寝るようにしてました。通塾の場合9時に寝るのは難しいかもしれません
・子供の習熟度のチェック
基本的に毎週土日にチェックしていました。チェックの仕方としては、1週間のテキストの問題(間違えた箇所)について一問一答でチェックしていました。6年生の夏までは国語と算数、6年生の夏以降は算数です(算数だけで手一杯でした)
通塾の場合は週テスト等で判断するのでしょうか?
・親の関わり
通信講座の場合、親がかかわる事が基本となります。スケジュール面は当然ですが、勉強の内容も把握しておく必要があると思います
ただ、テキストは基本的に子供が一人で進められるように意識されて説明が豊富なので親が見るときもその説明が助けになります
通塾の場合はどうなのでしょうか。さすがに塾に全てをお任せするというのは少ないように思います。勉強を親も見るとした場合、塾のテキストの内容を親が理解するのにそれなりの労力が必要になると思われます
ここは肝なので別の記事で詳細を紹介します
以上です