塾行かず中学受験 受験に必要なもの

本稿は以下の派生記事です

塾に行かなくても中学受験はできる

 

我が家では塾に行かずに中学受験の合格を勝ち取りました(四谷80偏差値で50後半、現役東大進学実績20名弱)
本記事では中学受験に必要なものを紹介します。これは我が家の中学受験を振り返って感じた事の紹介です

 

中学受験に必要な物は以下の3つです

  • カリキュラムとカリキュラムに沿った教材
  • カリキュラムに沿った理解度に子どもを導く事
  • 試験当日まで続けられる素質

 

それぞれについてコメントします

 

カリキュラムとカリキュラムに沿った教材
カリキュラムは非常に大事です。特に中学受験では小学校の教科書に載っていない多くの知識を習得する必要があります。これらに対し、基礎・基本の習得や応用問題への取り組み、入試レベルの総合問題への挑戦を計画的に実施しないと試験当日までに合格力を身につける事ができません
逆に言うと、カリキュラムとカリキュラムに沿った教材があれば、塾であろうとなかろうと中学受験は十分できます。端的に言うと、塾は全く必要ないように思います
さらに言うと、独自にカリキュラムとカリキュラムに沿った教材を準備できれば通信講座すら必要ないと言えるでしょう。ですが、独自にカリキュラムを立て、カリキュラムに沿った教材を用意するのは現実的には難しいと思います。仮に、これらを独自に準備できたとしてもおそらく「本当にこれで子供を合格に導けるのか?」という不安感がつきまとう事になるでしょう
通信講座の場合、実績のあるカリキュラムとカリキュラムに沿った教材を塾より安価に手に入れる事ができるので、中学受験をするにあたり非常に有力な選択肢の1つとなります

 

カリキュラムに沿った理解度に子どもを導く事
カリキュラムとカリキュラムにそった教材を得てもそれだけでは中学受験で成功しないでしょう。当然ですが、カリキュラムに沿って、教材を進めていく必要があります。中学受験向きの塾であれば通塾する事で自動的にカリキュラムに沿って取り組むことになります。通信講座の場合は、毎月送られてくる教材をその月にこなしていく事でカリキュラムに沿った取り組みとなります。ただ、通信講座の場合、月毎にサンプルとなるカレンダーがついてきますが、基本的には個人で月毎の計画を立てる必要があります。特に、計画通りに進められなかった場合のリスケも個人で遅滞なく行う必要があります。子供が独自にできる場合もあるかもしれませんが、多くの子どもはできないと考えましょう。スケジュール管理は親がやるべきと思います
また、それ以上に大事なことですが、こまめに子どもの理解度をチェックし理解度が足りていなかった場合はフォローするようにしましょう。子供は、理解する事よりも決められた日程でやる事を目的にしてしまう場合があります。やる事を目的にして進めると、後になって全く理解できていなかった、重要な事を理解していなかったといった事になります。後になって気付くと傷が深くなるので理解度のチェックはできれば毎週行うと良いでしょう。塾の場合は週テストの結果から判断でき部分があると思います。通信講座の場合はその週の範囲で×だった問題が解けるようになっているか、自分の言葉で説明できるかを確認すると良いでしょう。どこまでできるかは子どもの理解度と親の覚悟次第です。参考に我が家の場合の例を別の記事で紹介します

 

試験当日まで続けられる素質
最後に、カリキュラムとカリキュラムに沿った教材を用いて試験当日まで頑張り続ける事が必要になります。注意して頂きたいのは子だけでなく、親も同様に頑張り続けなければなりません。これはおそらく、通信講座に限った事ではなく通塾の場合も同様ではないでしょうか。ここでは子どもの素質についての考えを書いてみます。言うまでもないですが、個人的な意見です

 

レベル1:独立している
子供自ら目標設定とそれに向けたギャップの認識とギャップを埋めるための努力ができるレベルです。このレベルの子は通塾でも通信講座でも親の手をほとんどかけずに志望校合格を勝ち取る事ができると思います


レベル2:やるべき事ができる
子供主導で目標設定は出来るが、現実とのギャップの認識まではできない。しかし、第三者の力でそれを可視化してやると、やるべき事をこなす事ができるレベルです。このレベルの子も通塾で成功するでしょうし、通信講座でもあまり親の手をかけずに志望校合格を勝ち取る事ができると思います


レベル3:言えばやる事ができる
やるべき事が明確であっても子供が主体的にできない場合、親が促してやるとできるレベルです。このレベルの子は通塾でも通信講座でも親がある程度見ていてあげれば志望校合格を勝ち取る事ができると思います


レベル4:きつく言えばやる事ができる
やるべき事が明確であっても子供が主体的にできない場合、毎日または毎週促してやる事でやるべき事ができるようになるレベルです。時には、かなり厳しく接する事も出てくると思います。このレベルの子は親がそれなりフォローしないと通塾だろうが通信講座だろうが志望校合格を勝ち取る事ができません

このレベルの子は中学受験の土俵に乗れていないのです。第三者視点では中学受験はやめるべきという判断になるかもしれません。しかし親視点ではなんとかしたい、子供に頑張ってもらいたいと考えるのではないでしょうか?

実際にはかなり多くの子がこのレベルなのではと感じています

我が子はこのパターンでした。頑張りたい、合格したいという気持ちはあるのですが行動に結びつけられないケースです。行動に結びつけるには気持だけではなく強く意識を変える必要がありますが、意識を変える事ができないのです。「結果を変えるには行動を変える。行動を変えるには意識を変える。つまり意識を変えさえすれば結果が変わるのだ」というのはよく聞く話ですが、この「意識を変える」ができないのがレベル4です


レベル5:きつく言ってもできない子
やるべき事が明確であっても、どうあってもそれができないケースです。残念ですがこの場合はあきらめた方が良いかもしれません。ただ、5年生や6年生になって変わるかもしれません。そのために通信講座を5年の終わりまで続けてみるというのはありかもしれません。ただ、その時点でダメそうだったら本当にあきらめるべきと思います

 

中学受験は誰のためにするのか。答えは子供自身のためです。そのためにはレベル2は欲しいところですが、レベル1やレベル2の子どもは少数と思います。ご自身を振り返ったときに自分が子供だった時にそのレベルにいたでしょうか?もしかすると、大人でもレベル2に到達していない場合もありますよね
なので、中学受験に向けた小学生の指導ではレベル4くらいまでは普通と考えるべきと思います

 

以上です