本稿は以下の派生記事です
我が家では塾に行かずに中学受験の合格を勝ち取りました(四谷大塚80偏差値で50後半、現役東大進学実績20名弱)
本記事では我が家で取り組んでいた通信講座のカリキュラムとネットで調べた大手塾のカリキュラムの比較を模試の結果を絡めて紹介します。当然ですが通信講座のカリキュラムの詳細は説明できません。気になる方は各自で調べてみて下さい。また、大手塾のカリキュラムはネットで簡単に入手できるレベルの情報を基にしているのであまりあてにしないで下さい
カリキュラム
まず通信講座です。我が家が取り組んでいた通信講座は4年生の4月はじまりです。修了するのは5年の1月(社会は5年の3月)です。その後6年生の夏くらいまでが1回目の総復習と応用力の養成期間となります。さらに秋以降から年末までが2回目の総復習と難易度が高い問題に対する対応力養成期間となります。ただ、実際には、5年の1月まででは終了していない単元もいくつかありました。例えば算数のニュートン算は6年生の中頃にようやく登場します
次に、大手塾です。大手塾の多くは3年生の2月はじまりで5年の1月修了が多いようです。ネットで調べた限り、とある5年1月修了の大手塾ではニュートン算は5年生の下期に習うようでした。大手塾に関しては塾比較サイト等の情報を見て頂くのも良いでしょう
カリキュラムが一通り完了するのは、大手塾に比べ通信講座の方が遅いと考えるのが良いでしょう
カリキュラムの差による影響
はじまりの2カ月の差を含め、大手塾とのカリキュラム進度の差と熟練度(問題に対する反応速度、習熟度、熟成度)の差は模試の結果に確実に影響していたように思います。公開模試ではなかなか思うような結果がでませんでした(我が家の場合)
大手塾生が5年1月にきっちりとカリキュラムを修了しその後総復習による定着と応用力を強化しているときに、通信講座の場合まだ新しい事の学習に取り組んでいたりするのです(特に算数)。当然ですが、カリキュラムを早く終わらせ、復習に早く取り組み、一通り完成するのが早く、その後習熟度を高める期間が長いほど模試や受験本番には有利です
四谷大塚の公開模試(合不合判定テスト)は6年生で3月、7月、9月、10月、11月、12月の6回実施されます。何となく以下のような感じでしょうか
- 3月:一通りカリキュラムを終えた時点での実力を見る
- 7月:夏休み前一通り総復習をした時点での実力を見る
- 9月~12月:夏休みを終え総合的な実力を一通り見る
これに対して通信講座で対応する場合以下のようになります
- 3月:一通りカリキュラムを終えた時点での実力を見る⇒まだカリキュラムが完全に終わっていないので習っていない問題が出る
- 7月:夏休み前一通り総復習をした時点での実力を見る⇒総復習が完了しておらず大手塾生に遅れをとる
- 9月~12月:夏休みを終え総合的な実力を一通り見る⇒ようやく一通り修了するが応用力がまだ不足
長男の場合、公開模試で思うような結果は出せませんでした。ただ、ほぼ通信講座のテキストのみの学習で特別な事は何もしませんでしたが、偏差値は少しずつですが上がり続けました。大手塾生も6年生の1年間で受験対策を進めているはずです。このような中で偏差値が上がり続けるという事は、カリキュラムが違う事の影響も少なからずあるのではと感じます。大手塾の場合は早期にある程度完成するのに対し、通信講座のカリキュラムは試験当日の頃になってようやく完成すると言えそうです
ここで誤解しないで下さい。通信講座が大手塾に追いつけると言っているわけでは決してありません。上であげた例も、「最終盤までに差を縮める事ができる」という事例として紹介しているだけです。差を縮めたうえで、さらに追いつき追い越すためにはもう一工夫必要です
まとめ(我が家および我が家が取り組んだ通信講座の場合)
- カリキュラムが一通り完了するのは、大手塾に比べ通信講座の方が遅い
- 通信講座のカリキュラムでは大手塾の公開模試でなかなか思うような結果を出せない
- 通信講座を入試当日まで普通に続けていれば偏差値は上がり続ける
通信講座で中学受験をめざすと我が家のように公開模試の結果が出ない事があるかもしれません。でもそこであきらめないようにしましょう。公開模試の偏差値が低くても志望校は過去問を実際にやった手応えで選ぶと良いでしょう。公開模試での合格判定が20%未満であっても、12月下旬くらいの時期に過去問をやってみて下さい。問題との相性にもよると思いますがけっこう合格点がとれたりしますよ。長男の場合、四谷大塚の12月の模試で合格可能性が20%未満の中学に合格しました。これはまぐれではありません。上でも述べましたが試験当日まで普通に偏差値は上がり続けます。絶対に諦めないで下さい
以上です