本稿は以下の派生記事です
我が家では塾に行かずに中学受験の合格を勝ち取りました(四谷80偏差値で50後半、現役東大進学実績20名弱)
巷では、「中学受験は算数が全て」「中学受験は算数で決まる」と言われているように思います。本記事では本当にそうなの?という疑問に対してコメントします
最初に言っておきます。最難関校は分かりません。ですが、それ以外は「中学受験は算数が全て」「中学受験は算数で決まる」は嘘だと思います。中学受験に受験者目線で入り込んだことが無い評論家がそれらしいことを言おうとして発した言葉のように思えます。私自身は中学受験を経験していません。中学受験向きの塾に通った事もありません。そういう意味では私も中学受験の何たるかが分かっていないかもしれません。ですが、息子の中学受験に寄り添って自ら取り組んでみた感想としてはっきり言えます。「中学受験は算数が全て」「中学受験は算数で決まる」は誤りです
私学の中学受験の科目は、ほぼ、国語、算数、社会、理科の4教科と思います。その中で、国語、社会、理科は差がつきにくいと言われています。また、算数は1問あたりの点数が大きいのも事実です。そのため「算数」がクローズアップされる事が多いようです
だからと言って「中学受験は算数が全て」「中学受験は算数で決まる」と言えるでしょうか?
私は社会には興味が無かったのであまり関わりませんでした。ですが、国語、算数、理科はそれなりに中学受験対策を自ら実践しました。 その経験で言えますが、「算数は絶対に満点を取れないけど(※)、国語と理科は満点とれる科目だ。満点が無理でも90%解くのは難しくない」と思いました。社会も息子に聞いてみた感じだと「地理は自信が無いけど、歴史と公民は問題によっては全問正解は難しくないよ」と言ってました
(※算数は絶対に満点をとれない)
別記事でも記載しましたがこの認識は誤りです。訂正します。息子が進学した中学には「算数は満点とれる」という人が同じクラスに何人かいたそうです
ちょっとシミュレーションしてみます。これはある中学校の2020年の結果です
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国語 |
算数 |
社会 |
理科 |
合計 |
満点 |
100 |
100 |
75 |
75 |
350 |
合格者平均点 |
68 |
75 |
52 |
57 |
252 |
合格者最低点 |
237 |
237 |
|||
目標 |
75(75%) |
50(50%) |
56(75%) |
56(75%) |
237 |
国語、理科、社会をそれぞれ75%解くとすると、それぞれ75点、56点、56点解ければよい事になります。合格者最低点が237点なので算数はあと
237-(75+56+56)=50点
をとれば良い事になります。分かりますか。算数は半分解ければ良いのです
さて、次に、理科と社会が80%取れたらどうなるでしょうか?
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国語 |
算数 |
社会 |
理科 |
合計 |
満点 |
100 |
100 |
75 |
75 |
350 |
合格者平均点 |
68 |
75 |
52 |
57 |
252 |
合格者最低点 |
237 |
237 |
|||
目標 |
75(75%) |
42(42%) |
60(80%) |
60(80%) |
237 |
算数は何と半分以下の42%取れれば合格するのです
この結果を見ても「中学受験は算数が全て」「中学受験は算数で決まる」と思いますか?
先ほど言いましたが、算数で満点とるのは難しいと思います。でも社会と理科は満点が取れる科目です。満点は無理でも90%は狙えます。90%が無理でも80%はいけます。そうすれば算数で失敗しても軽く合格できます
くどいですが繰り返します。中学受験において、「国語、社会、理科はあまり差が付かない、差がつくのは算数」と言われます。しかし算数はみんな頑張ります。おそらく勉強時間の半分以上は算数にあてているはずです。だから算数は頑張っても成績が上がりにくいです。自分も頑張っているけど周りも頑張っているから成績が上がりにくいのは当然ですよね
だったら、皆があまり時間をかけておらずそのため差がつかないといわれる社会と理科を伸ばす方がよっぽど効率的に思えます
以上です