本稿は以下の派生記事です
我が家では塾に行かずに中学受験の合格を勝ち取りました(四谷80偏差値で50後半、現役東大進学実績20名弱)
本記事では中学受験を終えた息子にインタビューした内容を紹介します(インタビューの内容を公開する事は息子の了承を取っています)
中学受験をしてよかった?
まあ、よかったと思う
受かった事は最高だけど中学受験自体が最高とまでは思えない
⇒なぜ最高と思わないの?
きつかったのとお父さんに何度も怒鳴られたのが嫌だった
生まれ変わったらまた中学受験したい?
微妙。進んではやりたくない。
⇒それはなぜ?
得られるものがあったのは確かだが、きつかったのとお父さんに何度も怒鳴られたのがいやだった
やり始めた時、ちゃんと中学受験の事を認識していた?
正直に言うと、やり始めた時は深く考えていなかった
親に進められて何となく始めたというのも否めない
ちゃんと意識したのは6年生に入ってから
途中でやめたくなった事はあった?
4、5年でやめたくなった事は無い
6年の5月くらいにやめたいと感じた事はあった
⇒それはなぜ?
コロナ禍で小学校が休校になり、お父さんの仕事も2週間くらい休みになったのが重なり、その期間、お父さんの締め付けがきつかったから
⇒なぜやめなかった?
「今まで頑張ってきたことを無駄にしたくなかった」のと、「親に対しても言いにくい気持ちがあった」のが半分半分
全落ちしたとしたら中学受験の苦労は無駄になったと思う?やらなければよかったと思う?
それはない
やった事、頑張った事は無駄とは思わなかった。自分の糧になったと思う
中学受験をする事で犠牲になった事はある?
友達と遊べなかった事
ゲームの話についていけない事
もし、自分の子どもが中学受験したいと言ったらどうする?
え~、う~ん。どうかな~
お父さんみたいに「仕事終わってから○つけや、チェックする」のは面倒くさいし俺には出来なさそうだな~
⇒お父さんはもともと中学受験していないから中学受験の問題を見たり解いたりする事自体が楽しかった。だから趣味としてできたのかもね
うん、そう思う。俺は一通りやったから。。。中学受験の問題を解くのは楽しかったけど子供のためにできるかな~
⇒でも、子供がやりたいといったらどうするの?
う~ん。やるしかないのかな~
⇒塾に入れちゃえばいいじゃん
あ~、そうか~。塾というのもあるのか~。でもな~、塾に合わない子だったらなどうしようかな~。俺にできるかな~
インタビューをして思ったのは、息子には中学受験に対する強い思いが無かったという事です(※)。実は、これはインタビューするまでもなく感じていました
ですが、「強い思い」は無いにせよ「中学受験しよう」と始めたのも事実なので、私としては中学受験挑戦という軸は外さないようにしてしまいました
息子には何度か、中高一貫校に行く利点やその後の大学や社会人を見据えた利点等を目的意識と関連付けて説明するようにしてました。動機付けを強めようとしたのです。息子としてもその内容自体は理解していたようです。しかし、モチベーションにつながる事はなかったのだと思います
このような状態で中学受験を続けたのが正解だったかどうかはわかりません。ただ、インタビューにもありますが、全落ちしたとしても「やった事、頑張った事は無駄とは思わなかった。自分の糧になったと思う」と言ってくれた事は嬉しく思いました
中学や高校、あるいはその後の人生においては、自らの意志で目標設定し、その達成のための努力ができるようになってくれれば良いなと切に思います
あと、面白かったのは、「もし、自分の子どもが中学受験したいと言ったらどうする?」の質問から読み取れますが、息子にとって中学受験の選択肢として塾は考えていないようでした。自身が塾に行かずに中学受験に挑戦したので当然と言えば当然なのですが世間一般の感覚とずれている点が新鮮でした
(※)
「中学受験に対する強い思いが無い」事が受験に必要なものに記載した「レベル4」の原因になっていると思います。「レベル4」に対する私の思いは上記リンクに記載したとおりです
以上です