塾行かず中学受験 中学受験は算数で決まる?

本稿は以下の派生記事です

塾に行かなくても中学受験はできる

 

我が家では塾に行かずに中学受験の合格を勝ち取りました(四谷80偏差値で50後半、現役東大進学実績20名弱)

巷では、「中学受験は算数が全て」「中学受験は算数で決まる」と言われているように思います。本記事では本当にそうなの?という疑問に対してコメントします

 

最初に言っておきます。最難関校は分かりません。ですが、それ以外は「中学受験は算数が全て」「中学受験は算数で決まる」は嘘だと思います。中学受験に受験者目線で入り込んだことが無い評論家がそれらしいことを言おうとして発した言葉のように思えます。私自身は中学受験を経験していません。中学受験向きの塾に通った事もありません。そういう意味では私も中学受験の何たるかが分かっていないかもしれません。ですが、息子の中学受験に寄り添って自ら取り組んでみた感想としてはっきり言えます。「中学受験は算数が全て」「中学受験は算数で決まる」は誤りです

 

私学の中学受験の科目は、ほぼ、国語、算数、社会、理科の4教科と思います。その中で、国語、社会、理科は差がつきにくいと言われています。また、算数は1問あたりの点数が大きいのも事実です。そのため「算数」がクローズアップされる事が多いようです

だからと言って「中学受験は算数が全て」「中学受験は算数で決まる」と言えるでしょうか?

 

私は社会には興味が無かったのであまり関わりませんでした。ですが、国語、算数、理科はそれなりに中学受験対策を自ら実践しました。 その経験で言えますが、「算数は絶対に満点を取れないけど(※)、国語と理科は満点とれる科目だ。満点が無理でも90%解くのは難しくない」と思いました。社会も息子に聞いてみた感じだと「地理は自信が無いけど、歴史と公民は問題によっては全問正解は難しくないよ」と言ってました

(※算数は絶対に満点をとれない)

別記事でも記載しましたがこの認識は誤りです。訂正します。息子が進学した中学には「算数は満点とれる」という人が同じクラスに何人かいたそうです

 

ちょっとシミュレーションしてみます。これはある中学校の2020年の結果です

 

 

国語

算数

社会

理科

合計

満点

100

100

75

75

350

合格者平均点

68

75

52

57

252

合格者最低点

237

237

目標

75(75%)

50(50%)

56(75%)

56(75%)

237

国語、理科、社会をそれぞれ75%解くとすると、それぞれ75点、56点、56点解ければよい事になります。合格者最低点が237点なので算数はあと

237-(75+56+56)=50点

をとれば良い事になります。分かりますか。算数は半分解ければ良いのです

 

さて、次に、理科と社会が80%取れたらどうなるでしょうか?

 

国語

算数

社会

理科

合計

満点

100

100

75

75

350

合格者平均点

68

75

52

57

252

合格者最低点

237

237

目標

75(75%)

42(42%)

60(80%)

60(80%)

237

算数は何と半分以下の42%取れれば合格するのです

この結果を見ても「中学受験は算数が全て」「中学受験は算数で決まる」と思いますか?

先ほど言いましたが、算数で満点とるのは難しいと思います。でも社会と理科は満点が取れる科目です。満点は無理でも90%は狙えます。90%が無理でも80%はいけます。そうすれば算数で失敗しても軽く合格できます

くどいですが繰り返します。中学受験において、「国語、社会、理科はあまり差が付かない、差がつくのは算数」と言われます。しかし算数はみんな頑張ります。おそらく勉強時間の半分以上は算数にあてているはずです。だから算数は頑張っても成績が上がりにくいです。自分も頑張っているけど周りも頑張っているから成績が上がりにくいのは当然ですよね

だったら、皆があまり時間をかけておらずそのため差がつかないといわれる社会と理科を伸ばす方がよっぽど効率的に思えます

 

以上です

塾行かず中学受験 公開模試の上手な活用方法

本稿は以下の派生記事です

塾に行かなくても中学受験はできる

 

我が家では塾に行かずに中学受験の合格を勝ち取りました(四谷大塚80偏差値で50後半、現役東大進学実績20名弱)

本記事では公開模試の上手な活用法について紹介します。本サイト全般では「塾は必要ない」というスタンスですが、本記事は塾に頼った内容になっています。矛盾を感じるかもしれませんが、ご容赦ください

 

まず、前提ですが、通信講座で中学受験をする場合でも公開模試は積極的に受けるべきです。公開模試を受ける目的は以下です

  • 試験の雰囲気になれる
  • 自分の偏差値を知る

我が家では、四谷大塚の「合不合判定テスト」、首都模試の「合判模試」を受けてました。あと、中学受験向けではないですが、四谷大塚の「全国統一小学生テスト」も受けてました。以下では四谷大塚の「合不合判定テスト」についてのみ言及します

 

模試を受けたあとは以下の取り組みが非常に重要と考えてます

  • 必ず復習をする
  • 自分の得意分野と苦手分野を認識し、今後の計画の参考にする
  • 次の模試の目標を決め、その目標に向けて頑張る

模試を受けておしまいにするのと、模試を受けて今後につなげるのでは差があります。言うまでもないですが、後者の方が成績向上につながるはずです。模試で得られた情報は利用するようにしましょう。ここは子供だけではきついので親が手厚くフォローすべきと思います

 

以下では前述の目的と取り組みについてコメントします

 

試験の雰囲気になれる

通信講座生は生の試験の経験が通塾生に比べて極端に少ないです。模試を受けて少しでも試験慣れするようにしましょう

公開模試はおそらく通塾生が多いのでアウェイ感満載の環境を経験できます

会場は塾の校舎ではなく、一般の中学校会場を選ぶようにしましょう。その方がより本番に近い環境に慣れる事ができます

家から遠い会場を選ぶと、会場に行くのに疲れますし朝ごはんを食べてから試験開始までに時間が空くのでお腹が減ります。この状態にもぜひ慣れましょう。長男は試験開始時におなかが減り、空腹の状態で試験を受けたためにまったく集中できないという事がありました。この経験から、その後は試験会場の近くに喫茶店がある場合は喫茶店で甘いものを食べてから試験を受けたり、コンビニでエクレア等を買って食べたりしました。入試本番でも試験開始の少し前に甘いものを食べるようにしてました

 

自分の偏差値を知る

偏差値は、志望校に対する合格可能性をはかる上でなくてはならない指標です。通塾生は週テスト等で自分の偏差値を知る機会が多いと思います。特に大手塾だと母数も多く、その母数の中でのデータもそろっているはずなので、ある程度正確な判断材料になるでしょう。しかし通信講座の場合は、信頼できる偏差値を知る機会がありません。少なくとも我が家で取り組んでいた通信講座ではそうでした

そのため、公開模試を受けて自分の偏差値をはかる事は非常に重要です

 ただ、「カリキュラムと公開模試について」で触れましたが思うような結果に結び付かない場合があるかもしれません。その場合、復習をしっかりして思うような結果に結びつかなかった原因は必ず把握するようにしましょう。単に遅れているだけなのか、そうでないのかにより今後やるべき事が変わってきます

 

必ず復習をする 

模試を受けたら結果のみを見て受けっぱなしにするのではなく必ず復習するようにしましょう。模試で正解できなかったとしても、復習をきっちりする事で試験本番で同じような問題が出たら解ける可能性が増しますまた、間違えた問題や解けなかった問題は原因を分析して対策をたてることでその後の学習方法の改善ができます。模試で一番大事なことは復習と言えるかもしれません

復習のポイントをいくつか挙げます

  • 映像授業を活用する
    四谷大塚の「合不合判定テスト」は全問を動画解説で復習する事ができます。復習するときは、ぜひ動画解説を活用する事をお勧めします。国語の動画解説はほとんど活用しませんでしたが、算数、理科、社会は非常に参考になりました
    息子の場合、理科は古川先生(通称理科999人)という先生の解説でした。古川先生の動画を通じ、「なんだ、化学も物理も地学もポイントは同じじゃん」と気付く点があり、理科の理解度が飛躍的に向上するきっかけになりました。通塾生が当たり前のように身につけている事かもしれませんが、我が家では身につけていない事だったので動画の復習をきっちりやって本当に良かったと思ってます。息子はどうか分かりませんが、私はすっかり古川先生の大ファンになってしまいました。実際にその後の模試、過去問、通信講座テキストの問題をやる際に実に多くの問題でそのポイントを使える事が分かり驚愕でした。子供が問題を解けずに悩んでいると「古川流だよ」と言うだけで「あっそうか!」となり、とたんに鉛筆が動くのです
  • 間違えた問題、解けなかった問題を解きなおす
    全て解きなおせば良いという訳ではありません。時間の制約もありますので、科目にもよりますが取捨選択して復習すると良いでしょう。注意してほしいのは「解けなかった問題をときなおす」は「解説を読んで理解する、動画解説を見て理解する」ではありません。解説を参照しないでも自力で解けるようになるまで取り組みましょう。我が家ではできなかった問題は完璧にとけるまで2,3日繰り返し解きなおすようにしてました
    あと、復習のしかたは科目によって変えた方が良いと思います
    国語
      知識系(漢字等)の間違いはつぶしておく必要がありますのでその場で覚えるようにしましょう
      文章題は普段取り組んでいると思いますので復習はさらっと済ませるくらいで良いです
    算数
      算数は子供の熟練度にもよりますが、解くべき問題と捨てるべき問題があります。時間の制約で全て復習できないのであれば正解率で取捨選択する事をお勧めします。我が家では正解率20%以上の問題で解けなかったものを中心に復習しました。ただ、正解率20%未満であっても問題の中身を見て「これは解けるようになるべき問題」「これは良問」と判断した場合は復習するようにしましょう
      理科/社会
        理科、社会は難関校と言えども基本的な知識があれば十分解けます。算数で満点を取る事は至難の業ですが(※)、理科、社会では満点を取る事は難しくはないと思ってます。四谷大塚の「合不合判定テスト」レベルでも同様です。ですので、理科、社会は解けなかった問題は全て解けるように復習しましょう。特に、第3回、4回、5回、6回はカリキュラム全範囲を対象としているのでこの4回分を完璧にしておくと自信につながります
        (※算数で満点を取る事は至難の業)
        この意見は誤りのようです。訂正します。息子が中学進学し、クラスの友達と話した内容からすると「四谷の模試は簡単」「算数で満点とるのは難しくない」という子がクラスに2,3人いたそうです。息子にとって「算数で満点を取る事は至難の業」というのは間違いありません。私自身も満点はとても取れません。ですが、世の中には満点が取れる力を持った子はごろごろいそうです
  • 間違えた問題はなぜ間違えたかを分析し、間違いを繰り返さない施策を考える
    模試の復習は、間違えた問題を解けるようになる事も大事ですが、なぜ間違えたかを分析し、次に試験を受けるときには同じような間違いをしないようにする事がより大事です
    (例1)国語で「誤っているものを1つ選びなさい」という問題に対して「正しいものを選択してしまった」
    ⇒(父:問いかけ)なぜ間違えたの?
    ⇒(長男:原因)問題文を読み違えたから
    ⇒(父:問いかけ)どうすれば防げると思う?
    ⇒(長男:対策)問題文の「誤っているものを1つ選びなさい」の箇所に線を引いてから解くようにする
    (例2)算数で計算ミスをした
    ⇒(父:問いかけ)なぜ間違えたの?
    ⇒(長男:原因)筆算の文字がきたなかったから
    ⇒(父:問いかけ)どうすれば防げると思う?
    ⇒(長男:対策)メモは丁寧な字で書くようにする
  • 解けなかった問題はなぜ解けなかったかを分析して、解けるようになるための施策を考える
    ⇒(父:問いかけ)なぜ解けなかったの?
    ⇒(長男:原因)習っていないから
    ⇒(父:問いかけ)習っていなくても問題文をそのまま線分図に整理すれば解けるよ。少なくとも(1)は解けたよ。どうすればいいと思う?
    ⇒(長男:対策)初めて見る問題も図を使って整理するようにする
    (例2)グラフが与えられている旅人算を解けなかった
    ⇒(父:問いかけ)なぜ解けなかったの?
    ⇒(長男:原因)どこから考えて良いかわからなかった
    ⇒(父:問いかけ)与えられた条件やその条件から分かる事を書き込んでいないのはなぜ?書き込んでさえいれば次の考えが頭に浮かんだはずだよ
    ⇒(長男:原因)書き込むのための時間がもったいないと思ったので頭の中で考えたから
    ⇒(父:問いかけ)どうすべきだったと思う?
    ⇒(長男:対策案)図に書きこむ時間を惜しむと逆に時間を費やしてしまう事がわかった。しかも解けない事も分かった。これからは焦らないようにする
    ⇒(父:問いかけ)焦らないようにするって曖昧だよね。具体的にはどうするの?
    ⇒(長男:対策)わかった事は図に書きこむようにする
    ⇒(父:問いかけ)それはいつもお父さんが言っている事だよ。なぜそれができなかったの?
    ⇒(長男:原因)普段この程度の問題は図を書かなくても解けるようになっていたから油断した
    ⇒(父:問いかけ)試験では緊張したり焦ったりするから普段通りにできないと思うよ。どうする?
    ⇒(長男:対策)普段できている問題でも試験の時は図に書きこむようにする
    ⇒(父:問いかけ)それじゃダメじゃない。普段はやらずに試験の時にできると思う?
    ⇒(長男:対策)普段から図に書きこむようにする。テストの時も必ず書き込むようにする
       

 

自分の得意分野と苦手分野を認識し、今後の計画の参考にする

例えば社会で歴史と公民は自信があるが地理が苦手という状況を考えましょう。社会と歴史がほぼ習得できているのであれば、地理の特訓をする事が偏差値を上げる効率の良い選択となります

また、理科でまんべんなく平均点が取れてるとし、その中で物理分野が好きだったとしたら好きな物理を集中的に伸ばし、その後他の分野にも広げていくというようようなやり方が効果あると思います

苦手分野がはっきりしていれば苦手分野を強化し、はっきりしていない場合は好きな分野から伸ばしていく事で偏差値の向上につながると考えてます 

 

次の模試の目標を決め、その目標に向けて頑張る

 上記取り組みをする事で確実に実力が向上します。しかし、同じような取り組みは周りの多くの人もやっているはずです。そのため、すぐには偏差値に反映されないかもしれません。あせらずにやり続けて下さい。逆に復習をしないと上記効果が一つも得られません。そのためずるずると成績が落ちていく事になります

重要なのは常に工夫して改善を続けていく事です。親はその手助けを全力でしてあげたいところです(でも、くれぐれも子供との人間関係を壊さないようにしてくださいね)

やる事がきまったら次の模試の目標を立ててその目標を常に意識すると日々の勉強の取り組みが変わってきます

 

まとまりがないですが、とりあえず以上です。この記事は日々更新する事にします

塾行かず中学受験 カリキュラムと公開模試の結果

本稿は以下の派生記事です

塾に行かなくても中学受験はできる

 

我が家では塾に行かずに中学受験の合格を勝ち取りました(四谷大塚80偏差値で50後半、現役東大進学実績20名弱)

本記事では我が家で取り組んでいた通信講座のカリキュラムとネットで調べた大手塾のカリキュラムの比較を模試の結果を絡めて紹介します。当然ですが通信講座のカリキュラムの詳細は説明できません。気になる方は各自で調べてみて下さい。また、大手塾のカリキュラムはネットで簡単に入手できるレベルの情報を基にしているのであまりあてにしないで下さい

 

カリキュラム

まず通信講座です。我が家が取り組んでいた通信講座は4年生の4月はじまりです。修了するのは5年の1月(社会は5年の3月)です。その後6年生の夏くらいまでが1回目の総復習と応用力の養成期間となります。さらに秋以降から年末までが2回目の総復習と難易度が高い問題に対する対応力養成期間となります。ただ、実際には、5年の1月まででは終了していない単元もいくつかありました。例えば算数のニュートン算は6年生の中頃にようやく登場します

次に、大手塾です。大手塾の多くは3年生の2月はじまりで5年の1月修了が多いようです。ネットで調べた限り、とある5年1月修了の大手塾ではニュートン算は5年生の下期に習うようでした。大手塾に関しては塾比較サイト等の情報を見て頂くのも良いでしょう

カリキュラムが一通り完了するのは、大手塾に比べ通信講座の方が遅いと考えるのが良いでしょう

 

カリキュラムの差による影響

はじまりの2カ月の差を含め、大手塾とのカリキュラム進度の差と熟練度(問題に対する反応速度、習熟度、熟成度)の差は模試の結果に確実に影響していたように思います。公開模試ではなかなか思うような結果がでませんでした(我が家の場合)

大手塾生が5年1月にきっちりとカリキュラムを修了しその後総復習による定着と応用力を強化しているときに、通信講座の場合まだ新しい事の学習に取り組んでいたりするのです(特に算数)。当然ですが、カリキュラムを早く終わらせ、復習に早く取り組み、一通り完成するのが早く、その後習熟度を高める期間が長いほど模試や受験本番には有利です

四谷大塚の公開模試(合不合判定テスト)は6年生で3月、7月、9月、10月、11月、12月の6回実施されます。何となく以下のような感じでしょうか

  • 3月:一通りカリキュラムを終えた時点での実力を見る
  • 7月:夏休み前一通り総復習をした時点での実力を見る
  • 9月~12月:夏休みを終え総合的な実力を一通り見る

これに対して通信講座で対応する場合以下のようになります

  • 3月:一通りカリキュラムを終えた時点での実力を見る⇒まだカリキュラムが完全に終わっていないので習っていない問題が出る
  • 7月:夏休み前一通り総復習をした時点での実力を見る⇒総復習が完了しておらず大手塾生に遅れをとる
  • 9月~12月:夏休みを終え総合的な実力を一通り見る⇒ようやく一通り修了するが応用力がまだ不足

 

長男の場合、公開模試で思うような結果は出せませんでした。ただ、ほぼ通信講座のテキストのみの学習で特別な事は何もしませんでしたが、偏差値は少しずつですが上がり続けました。大手塾生も6年生の1年間で受験対策を進めているはずです。このような中で偏差値が上がり続けるという事は、カリキュラムが違う事の影響も少なからずあるのではと感じます。大手塾の場合は早期にある程度完成するのに対し、通信講座のカリキュラムは試験当日の頃になってようやく完成すると言えそうです

ここで誤解しないで下さい。通信講座が大手塾に追いつけると言っているわけでは決してありません。上であげた例も、「最終盤までに差を縮める事ができる」という事例として紹介しているだけです。差を縮めたうえで、さらに追いつき追い越すためにはもう一工夫必要です

 

まとめ(我が家および我が家が取り組んだ通信講座の場合)

  • カリキュラムが一通り完了するのは、大手塾に比べ通信講座の方が遅い
  • 通信講座のカリキュラムでは大手塾の公開模試でなかなか思うような結果を出せない
  • 通信講座を入試当日まで普通に続けていれば偏差値は上がり続ける

 

通信講座で中学受験をめざすと我が家のように公開模試の結果が出ない事があるかもしれません。でもそこであきらめないようにしましょう。公開模試の偏差値が低くても志望校は過去問を実際にやった手応えで選ぶと良いでしょう。公開模試での合格判定が20%未満であっても、12月下旬くらいの時期に過去問をやってみて下さい。問題との相性にもよると思いますがけっこう合格点がとれたりしますよ。長男の場合、四谷大塚の12月の模試で合格可能性が20%未満の中学に合格しました。これはまぐれではありません。上でも述べましたが試験当日まで普通に偏差値は上がり続けます。絶対に諦めないで下さい

 

以上です

塾行かず中学受験 息子へのインタビュー

本稿は以下の派生記事です

塾に行かなくても中学受験はできる

 

我が家では塾に行かずに中学受験の合格を勝ち取りました(四谷80偏差値で50後半、現役東大進学実績20名弱)
本記事では中学受験を終えた息子にインタビューした内容を紹介します(インタビューの内容を公開する事は息子の了承を取っています)

 

中学受験をしてよかった?

まあ、よかったと思う

受かった事は最高だけど中学受験自体が最高とまでは思えない

⇒なぜ最高と思わないの?

きつかったのとお父さんに何度も怒鳴られたのが嫌だった

 

生まれ変わったらまた中学受験したい?

微妙。進んではやりたくない。

⇒それはなぜ?

得られるものがあったのは確かだが、きつかったのとお父さんに何度も怒鳴られたのがいやだった

 

 やり始めた時、ちゃんと中学受験の事を認識していた?

正直に言うと、やり始めた時は深く考えていなかった

親に進められて何となく始めたというのも否めない

ちゃんと意識したのは6年生に入ってから

 

途中でやめたくなった事はあった?

4、5年でやめたくなった事は無い

6年の5月くらいにやめたいと感じた事はあった

⇒それはなぜ?

コロナ禍で小学校が休校になり、お父さんの仕事も2週間くらい休みになったのが重なり、その期間、お父さんの締め付けがきつかったから

⇒なぜやめなかった?

「今まで頑張ってきたことを無駄にしたくなかった」のと、「親に対しても言いにくい気持ちがあった」のが半分半分

 

全落ちしたとしたら中学受験の苦労は無駄になったと思う?やらなければよかったと思う?

それはない

やった事、頑張った事は無駄とは思わなかった。自分の糧になったと思う

 

中学受験をする事で犠牲になった事はある?

友達と遊べなかった事

ゲームの話についていけない事

 

もし、自分の子どもが中学受験したいと言ったらどうする?

え~、う~ん。どうかな~

お父さんみたいに「仕事終わってから○つけや、チェックする」のは面倒くさいし俺には出来なさそうだな~

⇒お父さんはもともと中学受験していないから中学受験の問題を見たり解いたりする事自体が楽しかった。だから趣味としてできたのかもね

うん、そう思う。俺は一通りやったから。。。中学受験の問題を解くのは楽しかったけど子供のためにできるかな~

⇒でも、子供がやりたいといったらどうするの?

う~ん。やるしかないのかな~

⇒塾に入れちゃえばいいじゃん

あ~、そうか~。塾というのもあるのか~。でもな~、塾に合わない子だったらなどうしようかな~。俺にできるかな~

 

インタビューをして思ったのは、息子には中学受験に対する強い思いが無かったという事です(※)。実は、これはインタビューするまでもなく感じていました

ですが、「強い思い」は無いにせよ「中学受験しよう」と始めたのも事実なので、私としては中学受験挑戦という軸は外さないようにしてしまいました

息子には何度か、中高一貫校に行く利点やその後の大学や社会人を見据えた利点等を目的意識と関連付けて説明するようにしてました。動機付けを強めようとしたのです。息子としてもその内容自体は理解していたようです。しかし、モチベーションにつながる事はなかったのだと思います

このような状態で中学受験を続けたのが正解だったかどうかはわかりません。ただ、インタビューにもありますが、全落ちしたとしても「やった事、頑張った事は無駄とは思わなかった。自分の糧になったと思う」と言ってくれた事は嬉しく思いました

中学や高校、あるいはその後の人生においては、自らの意志で目標設定し、その達成のための努力ができるようになってくれれば良いなと切に思います

あと、面白かったのは、「もし、自分の子どもが中学受験したいと言ったらどうする?」の質問から読み取れますが、息子にとって中学受験の選択肢として塾は考えていないようでした。自身が塾に行かずに中学受験に挑戦したので当然と言えば当然なのですが世間一般の感覚とずれている点が新鮮でした

 

(※)

「中学受験に対する強い思いが無い」事が受験に必要なものに記載した「レベル4」の原因になっていると思います。「レベル4」に対する私の思いは上記リンクに記載したとおりです 

 

以上です

 

塾行かず中学受験 通信講座だけで十分か?

本稿は以下の派生記事です

塾に行かなくても中学受験はできる

 

我が家では塾に行かずに中学受験の合格を勝ち取りました(四谷80偏差値で50後半、現役東大進学実績20名弱)

本記事では通信講座だけで十分か、それ以外に何か必要な物はあるかを紹介します。これは我が家の中学受験を振り返って感じた事の紹介です

 

通信講座以外に家庭教師や塾の春夏冬期講習等は必要か?

必要ないと思います。どのレベルの中学を受験するかによりますが、最難関校はともかく難関校までであれば、通信講座のカリキュラムと教材だけで十分と思います。中学受験に限りませんが桜を咲かせるにはトップ合格する必要はありません。合格者平均が取れれば十分ですし、最低でも合格者最低点を超えれば合格できます。過去問とか見ると分かりますが、難関校といえどもけた外れの問題が出るわけではありません。社会、理科に至っては標準レベルの知識で十分対応できます

 

通信講座以外に別の教材は必要か?

過去問は別とします。それ以外は基本的には必要ないと思います。ただ、当然ですが受験する中学のレベルや子供の状況によって、弱点を補い得意分野をより伸ばすために副教材を準備する事も有効かもしれません。我が家でも何冊か問題集を買いました。その中で効果があった(息子にとって必要だった)のは「でる順過去問計算 合格への980問」のみでした。中学受験ではおそらくほとんどの学校で計算問題が何題か出ると思います。計算問題は落としてはいけない問題ですがそれなりに複雑な問題が多く、それを時間かけずに解けるようにしておく必要があります。我が家で取り組んでいた通信講座でも毎日取り組む「計算と一行問題」という教材があります。この教材は非常に重要な教材で欠かさず取り組んでいましたが計算問題の難易度はそれほど高くなかったので別教材も併用して訓練しました。そのおかげで模試や過去問を通じ1回も計算問題でミスる事はありませんでした

まとめると、

・教材は通信講座だけでほぼ問題ない

・副教材を用意するとしてもあれもこれもと手を出さないで絞って準備する

かなと思います

 

テスト慣れするには?、自分の偏差値を知るためには?

塾生と比較すると通信講座ではテスト数が極端に少ないです。多くの塾生は毎週のように確認テストがあり、年に数回は模試を受験し、その中でテスト慣れし、自分の偏差値も常に意識した状態になると考えられます。テスト慣れとは例えば以下のようなものです

・緊張した状態でも実力を発揮できるようになる

・限られた時間で集中して問題に取り組める

・解けるものから取り組めるよう問題の選択ができる

・とるべき問題、捨てても良い問題が認識できる

・1点でも多く、1問でも多く正解できるように脳に汗をかくつもりで取り組める

・初めて見る問題でも、限られた時間の中で持っている知識をフルに生かしてあがく事ができる

・ミスを繰り返す失敗経験によりミスに対する高い意識を身につける

通信講座でも実力診断テストや合格可能性判定テストやリハーサルテストがありますが、自己採点方式で偏差値算出できないものもあります。偏差値が出るものであっても母数が少ないのでどこまであてにできるかは疑問です。なにより1人で取り組むので試験会場の緊張感等は養えません。そのため、通信講座では「テスト慣れ」「偏差値の把握」は大きな弱点となります

この通信講座の弱点を補うために、我が家では公開模試を受ける事にしました。具体的には四谷大塚の合不合判定テストと首都模試受けました。6年生ではそれぞれ6回実施されるので6回全て受験しました。「テスト慣れ」は塾生と比較すると足りないかもしれませんが、「偏差値の把握」はそれなりにできたと思います

公開模試を受ける事は必須と考えると良いでしょう。公開模試の活用については別の記事で紹介します

 

各種情報

塾が有する情報については正直全く分からないので語る事ができません

通信講座で受験にのぞみ、情報が無く困った事があったかというと皆無です。通信講座中心で取り組んでみて、得られた情報源は以下です

・通信講座で年に何回か送られる「保護者通信」

四谷大塚の合不合判定テストを受けるともらえる情報誌

・首都模試を受けるともらえる情報誌

入試動向や過去問の活用方法、併願校選び、トラブル事例等の情報が得られますがどれも似たような内容なのでどれか1種類読むようにすれば十分です。私は全部読みましたが

上記以外に、四谷大塚のホームページから得られる偏差値一覧は参考になりました

 

以上です

塾行かず中学受験 受験に必要なもの

本稿は以下の派生記事です

塾に行かなくても中学受験はできる

 

我が家では塾に行かずに中学受験の合格を勝ち取りました(四谷80偏差値で50後半、現役東大進学実績20名弱)
本記事では中学受験に必要なものを紹介します。これは我が家の中学受験を振り返って感じた事の紹介です

 

中学受験に必要な物は以下の3つです

  • カリキュラムとカリキュラムに沿った教材
  • カリキュラムに沿った理解度に子どもを導く事
  • 試験当日まで続けられる素質

 

それぞれについてコメントします

 

カリキュラムとカリキュラムに沿った教材
カリキュラムは非常に大事です。特に中学受験では小学校の教科書に載っていない多くの知識を習得する必要があります。これらに対し、基礎・基本の習得や応用問題への取り組み、入試レベルの総合問題への挑戦を計画的に実施しないと試験当日までに合格力を身につける事ができません
逆に言うと、カリキュラムとカリキュラムに沿った教材があれば、塾であろうとなかろうと中学受験は十分できます。端的に言うと、塾は全く必要ないように思います
さらに言うと、独自にカリキュラムとカリキュラムに沿った教材を準備できれば通信講座すら必要ないと言えるでしょう。ですが、独自にカリキュラムを立て、カリキュラムに沿った教材を用意するのは現実的には難しいと思います。仮に、これらを独自に準備できたとしてもおそらく「本当にこれで子供を合格に導けるのか?」という不安感がつきまとう事になるでしょう
通信講座の場合、実績のあるカリキュラムとカリキュラムに沿った教材を塾より安価に手に入れる事ができるので、中学受験をするにあたり非常に有力な選択肢の1つとなります

 

カリキュラムに沿った理解度に子どもを導く事
カリキュラムとカリキュラムにそった教材を得てもそれだけでは中学受験で成功しないでしょう。当然ですが、カリキュラムに沿って、教材を進めていく必要があります。中学受験向きの塾であれば通塾する事で自動的にカリキュラムに沿って取り組むことになります。通信講座の場合は、毎月送られてくる教材をその月にこなしていく事でカリキュラムに沿った取り組みとなります。ただ、通信講座の場合、月毎にサンプルとなるカレンダーがついてきますが、基本的には個人で月毎の計画を立てる必要があります。特に、計画通りに進められなかった場合のリスケも個人で遅滞なく行う必要があります。子供が独自にできる場合もあるかもしれませんが、多くの子どもはできないと考えましょう。スケジュール管理は親がやるべきと思います
また、それ以上に大事なことですが、こまめに子どもの理解度をチェックし理解度が足りていなかった場合はフォローするようにしましょう。子供は、理解する事よりも決められた日程でやる事を目的にしてしまう場合があります。やる事を目的にして進めると、後になって全く理解できていなかった、重要な事を理解していなかったといった事になります。後になって気付くと傷が深くなるので理解度のチェックはできれば毎週行うと良いでしょう。塾の場合は週テストの結果から判断でき部分があると思います。通信講座の場合はその週の範囲で×だった問題が解けるようになっているか、自分の言葉で説明できるかを確認すると良いでしょう。どこまでできるかは子どもの理解度と親の覚悟次第です。参考に我が家の場合の例を別の記事で紹介します

 

試験当日まで続けられる素質
最後に、カリキュラムとカリキュラムに沿った教材を用いて試験当日まで頑張り続ける事が必要になります。注意して頂きたいのは子だけでなく、親も同様に頑張り続けなければなりません。これはおそらく、通信講座に限った事ではなく通塾の場合も同様ではないでしょうか。ここでは子どもの素質についての考えを書いてみます。言うまでもないですが、個人的な意見です

 

レベル1:独立している
子供自ら目標設定とそれに向けたギャップの認識とギャップを埋めるための努力ができるレベルです。このレベルの子は通塾でも通信講座でも親の手をほとんどかけずに志望校合格を勝ち取る事ができると思います


レベル2:やるべき事ができる
子供主導で目標設定は出来るが、現実とのギャップの認識まではできない。しかし、第三者の力でそれを可視化してやると、やるべき事をこなす事ができるレベルです。このレベルの子も通塾で成功するでしょうし、通信講座でもあまり親の手をかけずに志望校合格を勝ち取る事ができると思います


レベル3:言えばやる事ができる
やるべき事が明確であっても子供が主体的にできない場合、親が促してやるとできるレベルです。このレベルの子は通塾でも通信講座でも親がある程度見ていてあげれば志望校合格を勝ち取る事ができると思います


レベル4:きつく言えばやる事ができる
やるべき事が明確であっても子供が主体的にできない場合、毎日または毎週促してやる事でやるべき事ができるようになるレベルです。時には、かなり厳しく接する事も出てくると思います。このレベルの子は親がそれなりフォローしないと通塾だろうが通信講座だろうが志望校合格を勝ち取る事ができません

このレベルの子は中学受験の土俵に乗れていないのです。第三者視点では中学受験はやめるべきという判断になるかもしれません。しかし親視点ではなんとかしたい、子供に頑張ってもらいたいと考えるのではないでしょうか?

実際にはかなり多くの子がこのレベルなのではと感じています

我が子はこのパターンでした。頑張りたい、合格したいという気持ちはあるのですが行動に結びつけられないケースです。行動に結びつけるには気持だけではなく強く意識を変える必要がありますが、意識を変える事ができないのです。「結果を変えるには行動を変える。行動を変えるには意識を変える。つまり意識を変えさえすれば結果が変わるのだ」というのはよく聞く話ですが、この「意識を変える」ができないのがレベル4です


レベル5:きつく言ってもできない子
やるべき事が明確であっても、どうあってもそれができないケースです。残念ですがこの場合はあきらめた方が良いかもしれません。ただ、5年生や6年生になって変わるかもしれません。そのために通信講座を5年の終わりまで続けてみるというのはありかもしれません。ただ、その時点でダメそうだったら本当にあきらめるべきと思います

 

中学受験は誰のためにするのか。答えは子供自身のためです。そのためにはレベル2は欲しいところですが、レベル1やレベル2の子どもは少数と思います。ご自身を振り返ったときに自分が子供だった時にそのレベルにいたでしょうか?もしかすると、大人でもレベル2に到達していない場合もありますよね
なので、中学受験に向けた小学生の指導ではレベル4くらいまでは普通と考えるべきと思います

 

以上です

塾行かず中学受験 通塾との比較

本稿は以下の派生記事です

塾に行かなくても中学受験はできる

 

我が家では塾に行かずに中学受験の合格を頂きました(四谷80偏差値で50後半、現役東大進学実績20名弱)
本記事では塾との比較をしてみます

 

とは言っても、私自身中学受験を経験しておらず息子は塾に通わずに中学受験勉強をし、近所にも中学受験をしたお子さんがいなく進学塾に通っている家庭がいないため塾に関する生きた情報はあまり持っていません。職場の先輩や本、ネットで得た塾の情報との比較になります

 

思いついた項目等を随時追加/更新していきます。

 

  通信講座(※1) 塾(※2)
授業料、講座費
(4~6年生合計)
約24万円 約240万円(大手塾で春夏冬季講習や特訓を含む)
交通費 無し 各家庭と塾の所在地による
災害の影響 感染症や非常事態宣言等の影響は無し 感染症や非常事態宣言等は何らかの影響がありそう
カリキュラム

4年生4月開始

6年生の中頃に修了

3年生2月開始

5年生1月修了

学習日/通塾日 毎月届く教材に対して自分でスケジュールを決めて取り組む 決められた曜日に通塾
宿題 無し 有り。大量に出る場合もあるそう
予習/復習 無し
日々の勉強が予習/授業/復習を兼ねている
4年生の勉強時間(小学校の宿題を除く) 月:1時間
火:0(習い事)
水:1時間
木:1時間
金:1時間
土:3時間
日:3時間
月:3時間(塾)+?
火:?
水:3時間(塾)+?
木:?
金:3時間(塾)+?
土:?
日:?
5年生の勉強時間(小学校の宿題を除く) 月:1.5時間
火:0(習い事)
水:1.5時間
木:1.5時間
金:1.5時間
土:4時間
日:4時間
月:?
火:4時間(塾)+?
水:?
木:4時間(塾)+?
金:?
土:4時間30分(塾)+?
日:?
6年生の勉強時間(小学校の宿題を除く)

(4~7月)
月:2時間
火:0(習い事)
水:2時間
木:2時間
金:2時間
土:5時間
日:5時間
月:?
火:4時間(塾)+?
水:?
木:4時間(塾)+?
金:?
土:4時間30分(塾)+?
日:4時間30分(塾)+?
6年生の勉強時間(小学校の宿題を除く)

(9、10、11月)
月:2時間
火:2時間
水:2時間
木:2時間
金:2時間
土:7時間
日:7時間
同上?
6年生の勉強時間(小学校の宿題を除く)

(12月、1月)
月:2時間
火:2時間
水:2時間
木:2時間
金:2時間
土:9時間
日:9時間
同上?
各種情報量 少ない
保護者通信等に限られる
豊富(おそらく)
過去問、併願戦略、志望校の傾向等の情報に困る事は無いのでは?
ライバルとの切磋琢磨 少ない
他人との競争を意識するのは模試くらい
豊富
クラス分け、週テスト等で日々学友と比較できる環境が整っている
塾への送り迎え 無し 家庭による
塾弁 無し 家庭による
就寝時間 試験期間中も含め9時には寝てました 9時過ぎまで塾がある場合もあるようです。その場合就寝時間は何時になるの???
子供の習熟度のチェック 毎週末に確認
親の関わり 勉強、スケジュールなど基本的に全て親が関与。

塾にすべておかませしている?

(そんなことはないか???)


(※1)長男の例です 

(※2)塾によって異なります、あくまで参考です

  

・授業料、講座費

授業料/講座費は比較するまでもなく通信講座の方が安くすみます。塾は大手塾だったとしてもまちまちなので比較サイト等を参考にすると良いでしょう

 

・災害の影響

 通信講座では感染症や非常事態宣言等の影響は全くありませんでした

 

・カリキュラム

我が家が取り組んでいた通信講座は4年生の4月はじまりです。修了するのは5年の1月(社会は5年の3月)です。ただ、実際には、5年の1月まででは終了していない単元もいくつかありました。大手塾の多くは3年生の2月はじまりで5年の1月修了が多いようです

カリキュラムが一通り完了するのは、塾に比べ通信講座の方が遅いと考えるのが良いでしょう。塾とのカリキュラム進度の差と熟練度の差は模試の結果に確実に影響していたように思います。公開模試では思うような結果がでませんでした。詳細は別の記事で紹介します

 

・学習日/通塾日

通信講座は毎月届く教材をその月にこなす事が基本です。算数の一行問題は毎日こなす必要がありますが、それ以上はどのようにスケジュールするかは自由です。一方、通塾の場合、決まった日に通塾する必要があります。例えば4、5年は週に3日、6年生は週に4日と言ったところでしょうか

通信講座はインフルエンザとかで3日ダウンしたとしても挽回は容易にできます。通塾の場合はインフルエンザで1週間休んだ場合の穴埋めはどうなのでしょうか。ビデオ授業等の補講等があるのでしょうか?

 

・予習/復習

科目にもよりますが、例えば算数の場合、通信講座は基本的に予習/授業/復習は日々の取り組みで普通にこなす形式になります。

1.まず問題を説明は読まずに解いてみる(予習に該当します)
2.次に説明にそって解いてみる(授業に該当します)
手順1で解けなかった問題は説明を見て理解します。手順1で解けたとしても説明に記載されている解法と自分の解法を自ら比較してみます
3.手順1で解けなかった問題は、その場で説明をかくして解きなおし(復習に該当)

手順1~3で予習/授業/復習が一連のルーチンで完成します。そして、手順1で解けなかった問題はチェックしておき、次の日、またその次の日も解けるようになるまで続けます。1週間の範囲はこれでほぼ完ぺきになります。しばらくすると何割かは忘れますが

塾については、予習と授業と復習は別のアクションとしてこなす事になるのでタイムラグも生じ手戻り等の無駄も生じるのではないかと思われます

 

・宿題

通信講座では基本的に宿題はありません。通塾の場合では宿題は当たり前のように出ます。中には大量の宿題が出る場合もあるのではないでしょうか

当然、宿題を大量にこなす方が、問題に対する熟練度が増します。熟練度とは基本問題に対する反射速度、応用問題に対する適応力です

模試等で偏差値を上げるためには当然熟練度を高める必要があります。私の印象ですが、6年生の11月くらいまでは以下と思います。

・通信講座の場合

問題を見て、解き方を考えて解答を導く。模試の時間内では処理量が追いつかない。初めて見るような問題は解法にたどり着けない場合も多い。よって偏差値は低くなりがち

・通塾の場合

問題を見てすぐに解き始める事ができる。考えて解く問題も応用力が養われているので対応できる。と想像してます

通信講座では通塾生に熟練度で勝つのは正直厳しいと思います。ただ、のであせらないようにしましょう

勉強の仕方で試験当日までに追いつく事は難しくない

・勉強時間

最難関校(例えば東京では御三家)を除けば、6年生の入学試験当日(1月、2月)までに合格点を勝ち取る力を身につける事にはそれほど多くの勉強時間は必要ありません。詳細は別の記事で紹介します

うちの長男の場合、5年生のおわりまで理科、社会は子供に完全に任せほぼ関与しないようにしていました。気付くと5年生の1月の四谷の公開合判模試で理科の偏差値が29.X(66XX位/6686人中)、社会の偏差値が31.X(63YY位/6590人中)のメタメタな状態になっていました。それを挽回するために6年生になった頃に少しテコ入れをしました。最終的には、社会、理科は得意科目になりました。入試で国語、算数で失敗しても社会と理科で挽回ができるレベルにまでなりました。挽回するために6年生の勉強時間が少し増えましたがそれがなかったら6年生の勉強時間はもっと削れたと思います。逆に言えば、4年生、5年生でもう少し社会、理科の面倒を見るべきでした。詳細は別の記事で紹介します

 

・各種情報量

通信講座は通塾と比較して情報量は極端に少ないと思います。通信講座では3か月に1回送られてくる保護者通信くらいが費用に含まれる情報源になります。塾、特に大手塾では情報が不足しているという事はまずないでしょう

ただ、実際に情報不足で困った事があったかと言われると皆無でした。“インターネット出願“の知識が無く少し心配でしたが、出願時期に志望校のホームページに従って操作すれば特に困る事は無く、他にも「いったいどうすれば良いの?」と困るようような事はありませんでした

 

・ライバルとの切磋琢磨

通信講座はほぼ皆無です。ライバルとの切磋琢磨をモチベーションに変えるタイプの子どもには通信講座は向かないかもしれません

 

・塾への送り迎え

塾のお迎え等をする家庭もあるようです。私の職場の先輩は4年生と6年生の兄妹が重なったた時に両方ともお迎えに行っていたのでそれなりに大変だったと言ってました(苦にはならなかったそうです)。通信講座では必要ありません

 

・塾弁

塾や家庭によっては塾弁を用意するケースもあるようです。通信講座では必要ありません

 

・就寝時間

私の息子の場合、基本的に受験学習は夕飯前に済ませてました。たまに、学校の宿題等で間に合わないものを夕飯・お風呂の後の寝るまでの時間にやっていました。6年の試験当日まで夜の9時に寝るようにしてました。通塾の場合9時に寝るのは難しいかもしれません

 

・子供の習熟度のチェック

基本的に毎週土日にチェックしていました。チェックの仕方としては、1週間のテキストの問題(間違えた箇所)について一問一答でチェックしていました。6年生の夏までは国語と算数、6年生の夏以降は算数です(算数だけで手一杯でした)

通塾の場合は週テスト等で判断するのでしょうか?

 

・親の関わり

通信講座の場合、親がかかわる事が基本となります。スケジュール面は当然ですが、勉強の内容も把握しておく必要があると思います

ただ、テキストは基本的に子供が一人で進められるように意識されて説明が豊富なので親が見るときもその説明が助けになります

通塾の場合はどうなのでしょうか。さすがに塾に全てをお任せするというのは少ないように思います。勉強を親も見るとした場合、塾のテキストの内容を親が理解するのにそれなりの労力が必要になると思われます

ここは肝なので別の記事で詳細を紹介します

 

以上です