塾行かず中学受験 きっかけ

本稿は以下の派生記事です。

塾に行かなくても中学受験はできる


我が家では塾に行かずに中学受験の合格を頂くことが出来ました(四谷80偏差値で50後半、現役東大進学実績20名弱)

本記事では家族紹介と中学受験を決めたころに考えていた事を紹介します 

 

家族紹介

長男(本記事の主人公)

  • 東京都XX市の公立小学校に通う6年生
  • 1年生から進研ゼミの小学講座を受講、4年生から「考える力・プラス 中学受験講座」を受講し今に至る
  • 同じ月齢の子と比較して幼い印象
  • 勉強:嫌いではないが自分からは進んでやらない。言えば集中してやる
  • 机に向かって勉強する力、集中力:人並み以上。自分からはなかなか勉強しないが、勉強を促すと終わるまで頑張る。休日等は何時間でも勉強できる
  • 主体性・当事者意識:並み
  • 工夫する力、自分で何かを考え出す力:並み以下
  • 考える力:並み以上の面と並み以下の面がある。与えられたテーマや問題を考える事は好きそう。何もないところからテーマ自体を作るのは苦手。例えば夏休みの自由研究のテーマ決めとか(上の項目とかぶっているかも。あるいは日々の生活における問題意識が低かったり、好奇心が弱かったりするのかも!?)
  • 自制心:並み以下。「今度5時までに帰って来なかったら3か月間 ”放課後遊び” を禁止するよ」と約束した次の日に約束を破ってしまうというような事が何度もある。テレビゲーム等はほっとくといつまでもやり続けるタイプ(だからゲームは買い与えませんでした)
  • 注意力:散漫。こんな事言わなくても分かるだろという失敗を頻繁にする
  • 習い事:卓球を週1で6年生の7月までやっていました

 

父(私)

  • 第二次ベビーブーム世代
  • 中学受験は未経験
  • 中学は横浜市
  • 高校は神奈川県立(学区に公立が8校あり上から4番目の学校)
  • 大学は一浪して私立理系の単科大学(記憶では偏差値55くらい)。大学の偏差値55は中学の偏差値55と比較して低いです。第二次ベビーブームという事もあり、子供が多く、当時は浪人するのが当たり前の時代でした。その後同大学院を経て現在は会社員
  • 長男の受験勉強はほぼ全てを私がフォロー

 

  • 専業主婦(子どもの学費を稼ぐため2024年の今はパートをしています)
  • 中学受験は未経験

 

二男(長男の5学年下)

  • 東京都XX市の公立小学校に通う1年生
  • 1年生から進研ゼミの小学講座を受講
  • 同じ月齢の子と比較して責任感が強い印象
  • 勉強:嫌い。地頭は良い気がする
  • 主体性・当事者意識:当事者意識はあるが、あえて楽な道を見つけて進む感じ
  • 工夫する力、自分で何かを考え出す力:人並み以上。レゴや折り紙等は独創が好き
  • 自制心:並み以上。「ゲームは30分まで」と言ったら、絶対に30分以上はやらないタイプ。やったら怒られる、それによって取り上げられるといったリスクを計算できている様子
  • 注意力:人並みかそれ以上
  • ミス:しない
  • カン:鋭い
  • 机に向かって勉強する力、集中力:人並み。自分からはなかなか勉強しない、勉強を促すと机に向かうが集中力がいまいちで学校の宿題もだらだら時間をかけてしまう。やらなければいけないという事は感じているようだが目を背ける傾向がある。後回しにしたがるという印象を受ける
  • 中学受験:まだ決めていない。できれば挑戦して欲しい。中学受験する場合、長男と同じく通信講座を選択すると思うが、長男とは違ったやり方になると思う。勉強嫌いを克服できれば長男よりも手をかけずに長男よりも1レベル上の結果を残せる気はする

 

中学受験を考えたきっかけ

長男が3年の中くらいに、中学受験を意識し始めました。会社の先輩に

「中学受験をしようかなと思ったら読むマンガ 新装版 (日経DUALの本)」

という本を紹介され読んでみて中学受験に心が傾きました。ただ、経済的に塾はきつかった事と子供が精神的に幼く中学受験がピンと来なかったこともあり決めあぐねていました。本人も、中学受験に興味が無くはなさそうでしたが強い決意はありませんでした

その頃、進研ゼミから「考える力・プラス 中学受験講座」のパンフレットが届き、息子にあっているような気がしたのと、経済面でも折り合いがついたので子供と相談しやってみる事にしました

その頃、神奈川県の浅野中学の過去問を購入し、私自身が算数の入試問題を解いたところ27点(120点満点中)しか取れませんでした。ただ、勉強しさえすれば合格点は取れそうな感触は持ちました。その時、「子供もそこまで到達できると」強く思い込んだ記憶があります

「中学受験は特殊だ」「塾に行かないと中学受験はできない」という事を聞いていましたが、実際に自分で問題を解いてみて「いや、そんな事ないだろ」「たしかに難しいけど言うほど特殊ではないじゃん」と思うようになりました

27点しか取れないくせによく言うよと思われるかもしれませんが、中学受験を経験していない人がいきなり挑戦すると、まあそのくらいと思います

塾無しで中学受験を考えている人は、ぜひご自分でやってみる事をお勧めします。点数はともかく手応えを感じてみてはどうでしょうか。そこで、「絶対に無理」と感じた場合は厳しいかもしれません。逆に「何とかなるかも」くらいに感じたら挑戦してみる価値はあるでしょう

 

目標設定

中学受験は目標設定も大事です。裕福な家庭で、「偏差値にはこだわらない」「部活や学園生活が充実しているので私学」とお考えの方は通信講座で無理せずに目標は達成できると思います

一方、我が家の場合は少し厳しい状況にありました。経済面を考えると私立の中高一貫に通わせるのであれば、大学は国公立となります。選択肢は以下です

  • 中高は公立で大学は私立
  • 中高は私立で大学は国公立

我が家では後者の選択をする事にしたのですが、国公立に進学実績がある中高一貫校は偏差値55以上が目安となります。よって、受験校はそのレベル以上に絞る事になるのです。この事も息子と話をし共通認識としました。当然ですが、息子は国公立と私立の違いも知らなかったのでまずはそこから説明しました

結果的に息子はそのラインをギリギリ超える事ができましたが下手すると全落ちするリスクも多分にありました(息子の国公立大学への挑戦はこれからも続きます)

同じような状況のご家庭は、くれぐれも「偏差値55くらいはまあ大丈夫」というレベルまでお子さんを引き上げる必要があるのでそれなりの気合と計画で臨む必要があります

我が家では長男の時に「もっとこうすれば良かった」という反省点が何点かあります。二男の時にはその反省点に対応しリスクの少ない体制で望みたいと考えてます

 

以上です

塾行かず中学受験 諸経費

本稿は以下の派生記事です

 塾に行かなくても中学受験はできる

 

我が家では塾に行かずに中学受験の合格を頂く事ができました(四谷80偏差値で50後半、現役東大進学実績20名弱)

本記事では中学受験に費やした経費を紹介します

 

合計で約43万円かかりました。主な出費は以下です

通信講座:約23万円

模試:約9万円

受験費用:約7万円

 

教材費はほぼ通信講座のみです。

模試は塾生に混じった実力を知りたかった事と、より多くのテストになれる事を目的に、四谷大塚の公開模試と首都模試を受験しました。経費を抑えるのであればどちらかに絞っても良いと思います。四谷大塚の公開模試は母数が多く解答動画もあるのでお勧めかもしれません

中学受験のノウハウ本は数冊読みました。これは塾に行こうが行くまいがおそらく共通にかかる費用と言えるでしょう

 

項目 金額 メモ


中学受験講座 4年 82135  
5年 82135  
6年 69755  
小計 234025  
書籍 中学受験をしようかなと思ったら読むマンガ 1000 お薦め!
いちばん得する中学受験 1400  
中学受験6年生からの大逆転メソッド 1500 お薦め!
最強の中学受験 1500 お薦め!
算数は「図」で考えればグングン伸びる! 1500 導入としては刺激を受けた
「本当の国語力」が驚くほど伸びる本 1500  
灘中・開成中・筑駒中受験生が必ず解いておくべき算数101問 1500  

(東京学参)筑波大学付属駒場中学校(平30)

1850 使わなかった
(東京学参)開成中学校(平30) 1850 使わなかった
(東京学参)聖光学院中学校(平30) 1850 使わなかった
(東京学参)栄光学園中学校(平30) 1850 使わなかった
(東京学参)駒場東邦中学校(平30) 1850 使わなかった
(東京学参)A中学校(平30) 1850 使わなかった
(東京学参)B中学校(平30) 1850 使わなかった
(声の教育社)A中学校(2021) 2100  
(声の教育社)B中学校(2021) 2100  
(声の教育社)C中学校(2021) 2100  
(声の教育社)神奈川大学付属中学校(2021) 2100 使わなかった
でる順過去問計算 合格への980問 980 お薦め!
でる順過去問図形 合格への307問 980 立体図形の問題を3問だけやった
でる順過去問社会 合格への1008問 980 全てやった
でる順過去問理科 合格への926問 980 定性分析の問題を1問だけやった
小計 35170  
模試 四谷大塚 5年志望校判定テスト 2 5700  
5年公開組分けテスト 9 4800  
6年合不合判定テスト 1  5700  
6年合不合判定テスト 2 5280  
6年合不合判定テスト 3 5500  
6年合不合判定テスト 4 5500  
6年合不合判定テスト 5 5500  
6年合不合判定テスト 6 5500  
小計 43480  
首都模試 5年1回(7月) 4950  
5年2回(9月) 4950  
5年4回(12月) 4950  
6年1回 5500  
6年2回 5500  
6年3回 5500  
6年4回 5500  
6年5回 5500  
6年6回 5500  
小計 47850  
受験料 A中学校   25000  
B中学校   24000  
C中学校   25000  
小計 74000  
合計 434525  

(進学する事になった中学名はB中学校です)

 

実際には、上記以外に受験票の印刷(紙やインクの代金)や模試会場への交通費等の雑費もかかりますが管理しきれていないので集計から外しています

表から読み取れますが、ほとんど使用しなかった書籍があります。また模試も四谷大塚の公開模試と首都模試の2種類を受けましたが、どちらかに絞る事もできたかもしれません

これらを絞ると約37万円で中学受験ができる計算になります。4、5、6年でざっくり36カ月あるとすると月に約10,323円の出費となります

ちなみに、中学受験はせず進研ゼミの小学講座を4、5、6年受講すると合計で185,760円かかります。「考える力・プラス 中学受験講座」の場合は234,025円なので差額は48,265円です。受講費だけで比較すると4、5、6年でざっくり36カ月あるとすると月に約1,340円出費が増えるだけなのです

あと、勘違いしている人が少なからずいらっしゃるようなので言っておきます。「考える力・プラス 中学受験講座」は進研ゼミの講座でオプション講座の位置付けですが、単体で申し込み出来ます

 

以上です

塾に行かなくても中学受験はできる

中学受験合格体験記です

 

長男が塾に通わずに志望校(四谷80偏差値で50後半、現役東大進学実績20名弱)の合格を頂くことができました。中学受験をお考えの方への紹介の意味で記録に残す事にしました

 

「塾に行かずに市販の問題集だけで開成に合格」等の情報を見る事がありますが、個人的にはそのような事例は特殊と思います。子供が3年生の時点で算数/数学の能力に秀でている事例であったり、両親共に高学歴で非常に教育熱心な御家庭の事例であったりで、参考にはしましたが自分と自分の子どもには正直当てはまらないというのが正直なところです

 

本記録は普通のレベルの子がそれなりの学校の合格を勝ち取った記録なので、ある程度多くの方の参考になると信じています

 

「塾に通わずに中学受験をした」といっても「市販の問題集を使って独自に挑戦した。その際にカリキュラムは自分で研究した」というわけではありません。もちろんそういう事例もあります。しかし、親に並々ならぬ労力が必要となるわりに失敗するリスクが高いのではないでしょうか? 我が家では進研ゼミの「考える力・プラス 中学受験講座(以下、通信講座)」の受講により志望校に合格する事ができました

 

通信講座による中学受験を経験して感じた事は

  • 中学受験に必要なのは「カリキュラムとそのカリキュラムにあった良質な教材」
  • 塾に通う必要は全くない

です

「通信講座は中学受験に向けた最良の選択の1つ」

と確信しました。以下のケースのどれかにあてはまるのであれば、ぜひ参考にしてください

 

中学受験をしたいけど、

  • 塾代を捻出できない
  • 子供が塾に向いているとは思えない
  • 塾中心の生活にしたくない
  • 何にも頼らずに市販の問題集で挑戦したいけどノウハウが無いので自信が無い

等とお考えの方。ちなみにうちは二男が2026年に中学受験する予定ですが、やはり塾無しで取り組んでいます
長男と一緒に取り組んだ経験からかなり改善した取り組みができているなと自負しており、勉強の深さや幅や各単元の関連などのエッセンスを強化して頑張っているところです(二男に響いているかは別ですが)

 

今後、通信講座を使った勉強方法、通信講座のカリキュラム費用の詳細等を追記していく予定です。ですが先に気になる諸経費と勉強時間の概要に関して簡単にお伝えしておきます

 

[期間]

4年生の4月~6年生の2月受験当日(34カ月)

(進研ゼミの「考える力・プラス 中学受験講座」は多くの塾とは違い、4年生の4月スタートです)

 

[費用]

通信講座費用(4年~6年):約23万円

その他(四谷大塚の合不合判定模試、過去問書籍、中学受験料等):約20万円

合計:約43万円

その他の部分はもっと削れたと思います。テストに慣れる意味で模試は四谷大塚の公開模試に加え首都模試を欠かさず受けていました。また、興味本位で開成(東京)、筑駒(東京)、聖光(神奈川)等の過去問も購入しましたが結局使いませんでした。これらすべて計上しています

 

[勉強時間(平日)]

4年生:1時間

5年生:1.5時間

6年生:2時間

小学校の宿題を除いた時間です。ちょっと少ないかなと思います。正直に言うと、もう少しやって欲しいと思い続けていましたが長男の場合はこんな感じでした。長男はごく普通の子どもです。親の目から見ると、飲み込みはどちらかというと遅いほう、工夫する事が苦手、主体性や当事者意識も低いです。ちなみに誕生日は3月30日(早生まれ)です

 

中学受験に多大なお金をかけたくない、塾中心の生活にしたくない等とお考えの方はぜひ通信講座の資料を取り寄せ情報収集する事をお勧めします。進研ゼミ以外にもZ会等の選択肢もあると思います

 

また、中学受験自体よくわからないという方に以下の本を紹介しておきます

「中学受験をしようかなと思ったら読むマンガ 新装版 (日経DUALの本)」

私自身は中学受験を経験しておりません。近所の近しい家庭にも中学受験をする方はいませんでした。ですが、この本を読んで中学受験の世界を理解する事ができたと思っています。中学受験のノウハウ本の多くは塾(個別指導、家庭教師含む)を前提に書かれています。この本も同様です。そのあたりは差し引いてお読みになると良いでしょう

 

今後、以下のような内容を掲載しようと考えています

   中学受験を考えたきっかけ

   公開模試の上手な活用方法

   中学受験は算数で決まる 

   息子へのインタビュー

 

以上です